シーラントテープ ST-70A

概要

  • 粘接着テープST-70Aは、耐水性・耐候性・耐久性に優れるブチルゴムを主成分とした反応型粘接着テープです。
  • ST-70Aは、常温にて硬化反応が進行するため従来のブチルゴム系粘接着テープと同等の接着性を維持しつつ、高い接着強度・耐久性が得られます。
  • ST-70Aは、シックハウス物質であるトルエン、キシレン等の溶剤を含んでおらず、環境に配慮した組成となっています。
  • 主に、EPDM系防水シートや住宅部材の接合に使用されています。

加硫特性

(1)引張強さの経時変化

ST-70Aおよび一般のブチルゴム系粘接着テープをJIS-2号ダンベルの形状に加工し、これを80℃の雰囲気にて養生を促進させた後、JIS K-6251に準じ21℃での引張強さを測定しました。
一般のブチルゴム系粘接着テープは加熱養生を行っても強度変化は生じませんが、ST-70Aは、養生により強度が向上することが示されます。
このことからST-70Aは施工後、常温で放置することで反応が進行し、強度が向上することが示唆されます。


(2)接着強さの経時変化

図2にEPDMシートを被着体とし、これをST-70Aおよび一般のブチルゴム系粘接着テープで接合した際の接着強さの経時変化を示します。
  • 被着体

  • 150mm×25mm×1.2mmtのEPDMゴムシートを被着体上に、プライマーとしてクロロプレン系溶剤型接着剤を塗布。50℃雰囲気にて30分間溶剤を乾燥後、被着体としました。

  • 接着試験片

  • ST-70Aを100mm×25mm×1mmtの形状に加工。これを「被着体」で作製したEPDMゴムシート間に、接着面積100mm×25mmで接着しました。

  • 接着強さ測定方法

  • 80℃にて所定の期間暴露後、JIS K-6854に従い、21℃にてT型剥離接着強さを測定しました。
    剥離速度=50mm/min
    ST-70Aは反応の進行により接着強さが向上することが示されます。

被着体別接着強さ

  • 被着体

  • ST-70Aの各種被着体に対する接着性を評価しました。尚、先のEPDMゴムシートのT型剥離接着試験では、クロロプレン系の溶剤系接着剤をプライマーとして使用しましたが、本試験においてはプライマーは使用しておりません。

    プラスチック:ABS、PP、硬質塩ビ
    ゴム:EPDM
    金属:SPCC、AI#5052、SUS#304


  • 接着試験片

  • ST-70Aを25mm×25mm×1mmtの形状に加工。これを「被着体」の被着体間に、重ね合わせ面積=25mm×25mmで接着。さらに試験片を80℃で4日間養生させました。

  • 引張剪断接着強さ測定

  • 養生後、21℃にてJIS K-6850に準じ引張剪断接着強さを測定しました。
    引張速度=10mm/min
    ST-70Aはプラステックや金属等、各被着体に対し良好な接着性が示されます。特に、一般に接着し難いとされるPPに対しても良好な接着性が示されます。

熱時接着強さ

図4にEPDMシートを被着体を接合した際の温度別の接着強を示します。
  • 被着体

  • 100mm×25mm×1.2mmtのEPDMゴムシートを被着体上に、プライマーとしてクロロプレン系溶剤型接着剤を塗布。溶剤を乾燥後、被着体としました。

  • 接着試験片

  • 「被着体別接着強さ」と同じ要領でST-70A、ブチルゴム系粘接着テープをEPDMシート間に接着。各被着体を80℃雰囲気に4日間養生後、各温度での引張剪断接着強さを測定しました。
    ST-70Aは反応の進行により高温域でも高い接着強さを示します

接着耐久性

被着体としてEPDMシートを用いた際のST-70Aの接着耐久性を図に示します。
100℃雰囲気および60℃・相対湿度90%においても接着強さは殆ど変化せず、耐久性に優れることが示されます。
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